Machu Pichu

登りきった所に見えるのは マチュピチュだ。

マチュピチュ内部に入って歩きながら、幻の空中都市を詳しく紹介しよう。

太陽の門

マチュピチュに入る時に最初にくぐる太陽の門

 ホテル・ツーリスタの前でチケットを買って($10,学生$5)、階段をのぼり見晴らし小屋付近からマチュピチュ全景を眺めよう。上の写真のようにマチュピチュすべてが見渡せる。この山頂につくられた限られた場所に一万人が生活していたという。周りは斜面すべてに段々畑がつくられている。その眺めは壮観だ。

 そして太陽の門を通ってマチュピチュ都市内に入ろう。ここが正式な入り口らしく、上から石が落ちる仕掛けで外部の侵入者を防ぐ役割をしていたらしい。

神聖な広場と三つの窓の宮殿

三つの窓の宮殿

そのまま道なりに進むと石切場か何かがあって、その先にいきなり三方を建物で囲まれた広場に着く。ここに着いた瞬間、何か大事な場所なんだなと直感する、そんなところだ。正面に主神殿、右手に三つの窓の宮殿、後ろに神官の館だ。写真の三つの窓は、インカの創始伝説タンプ・トッコ(三つの穴)であるといわれている。三つの穴から8人の兄弟姉妹が湧き出して、その内の一人が初代皇帝マンコ・カパックとなってインカ帝国を築いたとされる。とにかく、何百年の時をへても何か神聖な気分になるところだ。

インティワタナ(日時計)

正確な時を測る日時計

神殿を過ぎて階段をのぼるとマチュピチュ最高点につく。ここに日時計ではないかと考えられている石がある。冬至にちょうど対角線上を太陽が通るらしい。マチュピチュの都市が見渡せるのと、まわりの山もキレイに見えるので眺めが素晴らしいところだ。写真正面に見えるのが、ワイナピチュ。マチュピチュが”老いた峰”という意味なのに対して、ワイナピチュは”若い峰”という意味。

貴族の居住区

貴族の館

日時計の丘から大きな広場をはさんで反対側はマチュピチュに住む人の住居になっている。むかって左から、貴族の居住区、技術者の居住区、庶民の居住区になっている。やはり住んでいる人の階級で家のつくりの雰囲気が違う。貴族の家は屋根が三角で、権力を感じさせる美しいつくりになっている。技術者の居住区と庶民の居住区の間には半地下の石でできた牢獄がある。石の穴の中に入れられ時には毒グモを投げ込んだりしたとか。

中心の広場

何か神聖な中央の広場

中心と行っても真ん中にあるわけではなく、また一番大きいわけでもない。しかし真ん中にたった一本の木が立っているの印象的だ。当時からこのような木が立っていたんだろうか。思わず空飛ぶ都市ラピュタを思い出し神秘的な感じすらする。

墓陵

少し怖い感じがする墓陵

中心の広場の横の階段を十七の水路の横をとおってのぼると、一番上に王女の水浴場がある。その横が王女の部屋であると言われている。

そしてそのまわりは奇妙な建造物が並ぶ。写真の巨大な自然石によって三角形に形作られた空間はミイラを安置するところと考えられている。中に墓石のような石の突起物がある。内部の暗さがなにか死を感じさせる。

太陽の神殿

太陽の神殿、何か神々しい

墓稜の上部に太陽の神殿がある。写真中央のように石がこんなにきれいに曲線を描くのは芸術的と言うより神がかりな気さえする。入り口や周りには色々な仕掛けがあって、太陽の光を宝石でスポットライトにしたり、不思議な石の穴があったりするようだが、私が行ったときはよく確認できなかった。

しかし下にお墓があってその上に筒状の神殿があるのは、死体がこの筒を昇っていって太陽までたどり着く道程なのではないか、と一人で勝手に想像する。

 ここでマチュピチュ市街地は終わる。その左には斜面の隅々まで作られた段々畑が広がる。しかしマチュピチュは下からは決して見えない。急峻な山の頂上に作られた秘密の都市なのだ。まるで積乱雲の中に隠された天空の城ラピュタのように。

その後インカの人々はいつしかこの街も捨て、どこか違う場所に移ってしまったらしい。その移った場所はいまだ発見されていない。

 とにかくマチュピチュはすがすがしく、神聖な気持ちになる場所だ。それは朝靄につつまれた静けさのせいかもしれないし、2,000mの高所のため太陽光が直に当たり、まわりの山々の見晴らしがよいからかもしれない。何かインカの息吹が伝わってくるようだ。いつまでもここにいたい気分になってくる。

2. マヤ・チェチェンイッツァの旅

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