Train

1997/8/29, 8/30, 8/31 上海(鉄道)シーニン
硬座で46時間。でも楽しかった?

8/29硬座に乗り込む これから2泊3日の列車の旅のはじまり

22:00 待ちに待った西行き上海発硬座の列車。とにかく乗り込むとき中国人は戦争のように乗り込む。

座席指定なのに。でもここでのポイントは荷物をおく荷台だ。とにかく奴らは荷物が多い。

当然私たちは荷台がとれなかった…これから46時間の硬座に揺られて西安より西、チベットの玄関口シーニンに向かう。

ここでチベットへの行き方。もちろんチベットは未解放地区、その中心地ラサに行くためにはお金か時間、どちらかがかかる。

そのラサに行くにはいくつか方法があるが現在可能な行き方は、

成都から飛行機に乗ってラサに飛ぶ。3万5千円くらい。最も楽に安全に早くチベットに行ける。しかしラサは標高3000m以上。高山病に悩まされる。

シーニンからバスに乗りゴルムドに行く。ゴルムドからツーリストバス(3万円くらい、ムチャムチャ高い。言語道断)に乗って2泊3日でラサに。

シーニンまたはゴルムドから闇バス(普通のローカルバス)に乗る。2泊3日、値段はローカルプライスで2千円くらい、安い!しかし検問で見つかるとシーニンへ強制送還。ほとんど不可能。

チベットの辺境地帯(ゴルムド、リージャンなど)から、ヒッチハイクでラサを目指す。何日かかるかはわからない、もちろん検問で見つかれば強制送還のうえ罰金(2万円くらい)。行った人もいるらしい。

はたしてチベットにたどり着けるのか……

8/29硬座に乗り込む これから2泊3日の列車の旅のはじまり

24:00 中はこれから列車に乗ってどこかに行くという熱気がある。みんな思い思いのものを食べている。

旅行者も列車に乗る前は必ず食料を買い込んでおこう。果物とかカップラーメンとか。

ちなみに熱湯はいつでもわいているポットがある。

しかし夜までうるさい。寝れるんだろうか…といいつつ疲れて寝てしまう。

まだイスの堅さも、頭のやり場がないのも何とか耐えられる。zzz..

列車の向かいの席の家族。どこの国でも子供はかわいい。ただこの後みんな疲れてグダグダになってくる。

8/30ひたすら西へ西へ

7:00 起床、といってもそんな寝てられない&朝飯(朝からラーメン、一個目)

11:00 前の中国人家族と仲良くなる。西瓜をもらう。子供がかわいい。

中国人とは 中国語が話せるかおりちゃんのおかげで、周りの人と仲良くなれた。

中国人は中国語が話せたりする旅行者にはうって変わってやさしい(普段はスゴイやな奴らなのに)。

とにかく何でもくれる。何でも興味を示す(歩き方とかのガイドブックに)。

とにかくいっかい「彼らの中」に入ってしまえばこっちのものだ(悪い意味でなくて)。

硬座の席はとにかく近い。一度座ると動けない。だから仲良くなる。


お昼ごろ 垂直の堅いイスに座りっぱなしの硬座はつらいけど、そのぶん思い出も多い。中国をなまで感じたいなら、ぜひ!

がたごとがたごと列車はゆく。ここら辺から車窓は西域をいう感じになってくる。

つまりただっぴろい広野が広がりところどころ畑がありもっとところどころ土でできた家がぽつんぽつんとある。

とおーくのほうに山が連なる。とにかく列車は西へ向かう。

18:00 西安着。ここまで23時間くらい。もう半分くらい来たかな。

西安は西域での大都市だけあっておりる人も多い。

途中ひたすらうるさかった、しゃべり好きのおじさんおりる。

23:00 列車の中は何が起きるかわからない。突然寒くなったり、スピーカーが壊れてうるさい音が鳴ったり。

あとゴミがひどい。奴らはそこらじゅうに食べ物のゴミを捨てる。子供におしっこをさせることも。

これホント。なんか液体が流れてきたら注意!

さむい!つらい!…zzz..

8/31蘭州でかおりちゃんと別れシーニンに着く

7:30 起きる。クッキーで朝飯。

12:00 いろいろお世話になったかおりちゃんは蘭州でおりる予定。

彼女は松戸に住んでいたこともありいろいろ話が合って楽しかった。去年一年間中国で留学していて、もっと中国をいろいろ見たいそうだ。ということで今回西に向かっている。しかし女の子一人でよく頑張っている。

のんびりしたところがいいのかもしれない。蘭州からバスで敦厚に行く予定。

これも男でもちょっとつらいコース。がんばれ!しかし予定時刻になっても蘭州に着く気配はない。とにかく列車は何度も止まる。何で止まっているのかは誰にもわからない。遅れて当たり前と考えるのが当たり前だ。

まあそんな焦らず行こうよ。

15:00 やっと蘭州着。別れの時。達者でな!

19:00 長髪の中国人の若者「陳」が話しかけてくる。

よく聞くと(筆談だから「見る」とか、、)同い年だった。

彼も上海から来て実家のシーニンに帰るのそうな。

これが運命的な出会いになるとはこのとき予想もしなかった。

20:30 とうとうシーニン着。真っ暗になってしまった。どこに行こうか、泊まろうか。 

21:30 なんと陳の家に連れてってもらう。彼がとにかく一緒に来いと言う。

やはり少し疑ってしまうが、何のあてもないのでついていくことに。

なんか団地のようなところに入っていく。お父さんとその仕事友達がいる。

突然中国語もしゃべれない外国人を連れてきたのに変な顔ひとつせず歓待してくれる。

豚の燻製やスープなど一緒に夕御飯をいただく。おなかが減っていたのでおいしかった。

22:30 夜中になって近くの交通飯店に案内してもらう。70元はちょっと高いがしょうがない。

陳に「おまえは明日どうするんだ」と聞かれて「タール寺(チベットのお寺)に行きたい」と言うと、「明日の朝迎えに来るから、一緒に行こう」という。

とにかくいい奴らしい。

23:30 しかし疲れた。3日ぶりのシャワーを浴びて、泥にように眠る zzz…


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