1996-09-11 Hunza

風の谷の一日

風の谷の朝

フンザから見たナンガバルバット峰 雄大な景観に圧倒される

朝6時に起きる。雪山に映る朝焼けがきれいだ。

今日一日何しよう。何もしなくていい,そういう気分にさせてくれるところだ。

外の空気を吸う。冷たくて気持ちいい。日差しは強い。

そういえば起きるなりおなかが減った。最近旅がハードだったからなあ。

朝食はチャパティーにオムレツ。食後のチャイがおいしい。

あっ,そうだ、今日を二日早めて私の23回目の誕生日にしたんだっけ。

まあ日にちなんかどうでもいい、今日はゆっくり過ごそう。

風の谷の昼

洗濯をする。シューズを干す。そんなことが気持ちいい。日差しは強い。しかし日陰にはいると驚くほど涼しい。

この村のもう少し上の方まで行ってみようか。水筒を持って村の道を登る。かなり急な坂道に面白いように家や畑がへばりついている。

フンザ谷の若者達との写真

20分ほど息を切らして登ると頂上のフォートに着く。改装中だと言うがそこに腰掛けて絵はがきを書く。水がおいしい。天気はよい。空気は限りなく澄み景色は最高だ。これで筆が進まないわけがない。

ここフンザに住んでいる人たちはあの濃いパキスタン人と違って少し精かんな顔つきをしている。そして子供たちはかわいい。男の子は元気で写真を撮ってと言うが女の子はシャイだ。特に女子高(?)の水色の制服(?)はまさにナウシカだ。もともとこの辺の一帯はミールという藩主に任された土地であり、信仰も少し異なり王国的な雰囲気を持っている。言葉は全く違いアレクサンダー大王の末裔ではないかと言う話もある。そんないわれがいっそうこの村を味わい深いものにしている。

風の谷の夜

昨日までの夜御飯が少し不評だったため宿のオーナー(勝新)は腕によりをかけてつくったらしい。

肉がある!そして同室のU.K.さんがトルファンから持ってきてくれたぶどう酒をあけてくれる。ここ禁酒の国で飲むバースデイのワインはおいしい。

アウトサイドベッドで流れ星を数える

食後またみんなで話す。組長は東京から石垣島までヒッチし、台湾に渡りそこから東南アジア,インドを経てイラン,トルコと行くらしい。すごい。マサル君は結婚と将来とその後について話してくれた。どう見ても怪しいゲイのベルギー人は先に寝てしまった。

その後みんなで外にでる。またしても満点の星空だ。アウトベッドに横になり23個まで流れ星を数える。

消えていく星がろうそくだ!なんて言っていいかわからない。まあ言葉にする必要もない。

しかし最高のバースデイだ。一時間ほどで数え終え,風の谷の一日を終えることにしよう。Good Night…



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