1996-09-05 Wulumuqi2

烏魯木斉 ウルムチ

天山山脈の北麓、中国新疆ウイグル自治区の区都

朝起きたら、いきなりパキスタンが話しかけてきて、オレは日本に行ったことがある。池袋の田無に住んでいた。オレの弟は日本でパキスタン料理屋をやっている。今度日本に帰ってきたら行ってみろ、と言う。なかなかお節介なやつだ。もう一人のパキスタン人はなんとビールを飲んでいる。いいのかおまえは!

それハラルじゃないの?と聞くと、a little little beerと言う。二本も飲んでなにがlittleじゃい。なかなかいいやつだ。

今日はバスが出るまでウルムチを歩き回ろう。

やっぱりバザールだ。生活すべてものがつまっている。香辛料のところへ行くと鼻がかゆい。ナイフや帽子はカシュガルで買うとしてなんかいいもんないかなあ。

それにしてもここらへんの人は厚着だ。しかもよくよくみるとみんなかなりおしゃれだ。みんなジャケットかコートをはおっている。中でも一番クールなのは結構おじいちゃんが着ている詰め襟型ハーフコートだ。人民服みたいだが、色も紺、黒、茶,格子柄とある。中は必ずVネックニット。これもイカしている。そして頭は民俗帽か鳥打ち帽(ハンチン帽)。どっちもイカす。でもとりあえず民俗帽は買おう。

ウルムチの学生と写真をパチリ

更に古着街も見つけた。あのハーフコートあるかなあと探したが、どこにもない。もう流行ってないのかなあ。

日本で着てもかなりいい線いってるのに。

とりあえずバスの出る時間。いろいろあってバスの時間はギリギリだ。ギリギリで行ってみると、バスの寝台車はまるで奴隷船。こんなんで33時間もつんかなあ。(そして地獄のクレイジーエキスプレスは走り出した。)

これがこれから三日三晩共にするバス

とにかく腹が減った。夜食べてない。バスの運ちゃんの気分次第なんだろう。トイレ休憩もとにかく何にもないところにいきなり止まるだけだ。

なんか食わせてくれえ。とガマンすること六時間。P.M.11:00頃宿場町みたいなとこに止まって、食べたラガメン(うどんみたいなのに、ちょい辛めのピーマン、トマト、マトンのスープをかけたもの)のうまかったこと。

そしてまたバスは走り出す。とにかくすごいゆれだ。でも寝るしかない。

そして砂まみれだ。喉が痛い。心なしか腹も痛い。


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